一番くじ

フィギュアは高価なものという印象が根付いたところで、ここからそんなフィギュアがなんとうまくすれば最低600円で入手できる話をしよう。そんな安値で買えるフィギュアなんてあるの、と思う方がいてもおかしくはない。だがあるんです!バンプレストが各メーカーと協力して商品化をしている、『コンビニで手軽に出来るハズレ無しのくじ商品』をコンセプトにした『一番くじ』というものがある。主要企業のページで軽く名前を出したが、この項ではその一番くじの魅力を語ることにしよう。商品内容としては主に人気のアニメが題材となっている。ハズレ無しと書いたが、まさにその通りでありくじを引けば必ず景品がもらえるのが何よりの魅力だろう。くじ景品の内容としては、主にA賞~H賞・商品によってはK賞まであり、上位賞には主にフィギュアを、下位賞には手のひらサイズのミニフィギュアやタオルなど、そのバリエーションは様々だ。そういった商品が一回最低600円を払えば誰でも気軽にできると言うのがこのくじの魅力だろう、また開催場所がコンビニエンスストアという日常的に利用頻度の高い場所もあいまって、その売上は馬鹿にはならない。筆者は以前そういった一番くじを販売している側にいたことがあるが、商品内容によっては即日完売ということもよくある話だ。たいてい複数セットで入荷を行うのがほとんどだが、それでも発売開始が世間一般的な休みとなっている土曜日からがほとんどのために、もって翌日の日曜日が限界というのも普通なことだ。

アキバの名所

一番くじプレミアム

さて、そんな一番くじだが実は名称がいくつかに分かれている。今回はその中の一つ『一番くじプレミアム』をピックアップしてみる。プレミアムと呼称する分、景品内容も他の商品と比べたらそのクオリティも高く、またくじ一回につき800円とややお高めな値段設定がされている。このくじの魅力とは主に上位賞として用意されているフィギュアであり、それも市販で販売されているような8分の一スケールで作られているサイズとなっているのだ。そう、もし運が良ければ一回のくじでそんなフィギュアが手に入るとなれば夢もあるだろう。しかしこのプレミアムは頻繁に開催されていると言うわけではなく、主に客引きがより高い商品でなければならないという欠点もあるだろう。値段が200円上がるだけで、社会人はともかく中高生もターゲットにしている商品のために複数回やるとならば多額の給料を稼げるわけではない学生では高すぎると言うのが現状だ。そのため制作が決まれば先に宣伝をして、販売時期を予め大まかに設定しておくことで学生でもお金をためれば買うことができる手法をとっているように見える。事前にこのくらいの時期にやるとなればお金の貯め方にも目安ができる、まさに客を逃がさない商法も中々のものだ。そうまでして買いたいものなのか、という質問は受け付けないでおこう。そうまでしても買う価値がある商品であるからこそ、お金を使うことに躊躇いがないのだ。このくじの魅力としてはフィギュアだが、下位賞となるものもその値段に見合うだけのクオリティを出していることは言うまでもない、ましてそれに見合わない商品であれば不評が出て、たちまち商品のブランド名に傷をつける危険性も多く孕んでいるため、メーカー側は気が抜けないだろう。

上位賞のフィギュア

ではそんな『一番くじプレミアム』の上位賞のフィギュアについて語ってみよう。大量生産の賜物であるこの商品は、実は市販で販売されているフィギュアと比べるとき商品の価値が高いものがほとんどなのである。気軽に買えるが、たやすく手に入るわけではない。一番くじの欠点を言うとなればこれが最大のネックだろう。フィギュアが欲しいとなれば何としても手に入れたいという根性魂が芽生えてしまい、多くの人が10数回やるのも当たり前となっている。当然長らく時だけに一回のセット数の数は決まっており、お金をつぎ込むことに糸目をつけない人がやるとなればくじがその場で買いつくされてしまうことは目に物事実。そのため販売店は人気と安易に予想できる商品のくじには予め利用回数上限を設けているところが多く、特定の客が買い占めないようにとする動きもあり、ヘビーユーザーには悩ましい問題ではあるが、気軽に楽しめると言うコンセプトの商品では、致したかないことだろうと筆者は考える。だがそれでも運で左右される。上位賞のフィギュアはやはり数を多く組み込まれていないので、多くて1セットに2~3つとしかない。そんなくじを運で引くとなれば、一回のくじでセット数の中にあるフィギュアを全て引き当ててしまうと言うこともよくあることなのだ、そうなれば目玉とも言える商品がなくなれば客付きはたちまち悪くなり、売れ残ってしまうことなど店舗側からすれば日常茶飯事なのだ。手軽に出来るが、欲しいものがなければ千円に近いお金をはたいてまでもする価値はない、と都合よくやるのをあきらめてしまう。しょうがないといえ、店舗側しても客からしても痛し痒しの事実と言えよう。しかしそんなことは販売元であるバンプレストも把握していること、それを防ぐために最後のくじを引いた人に専用の商品をプレゼントする『ラストワン賞』という存在もある。その最後を巡って、ユーザー間での熾烈な戦いが起きることもよくある。最後の獲物を狙う姿はハイエナそのものと言えるほど、バトルは過酷なものだ。しかし一番くじプレミアムにはこのラストワン賞はほとんど付かないのだ、では意味ないではないかと思うかもしれないがそれも仕方ない。だがそれでも人気商品ともなれば下位賞の出来は素晴らしい・あるいはまだ商品化されたことのない・描きおろしの新規イラスト使用というユーザーの興味を離さない内容である場合は、それを求めてくじを引く客もいるのだ。プレミアムと付くだけ、下位賞にも力を入れているという憎いくらいの仕事を見せているのだ。

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W・C・C

一番くじの話を続けよう、表題を挙げた内容は『ダブルチャンス・キャンペーン』というものだ。これは一番くじを引いたあとのユーザー控えとして渡される紙の中に、ある特定のIDが書かれている。それを入力すれば、上位賞の別のカラーリングバージョンが手に入るという、買った後でも楽しめるとう凝ったことをしている。製造数はそれこそ少なく、当たる確率も数百万分の一という超難関を突破しなければならないが、手に入れることができればユーザー間で自慢できるほどの代物だ。確かにくじけ遺品として上位賞を手に入れられなくても、このダブルチャンス・キャンペーンでフィギュアを手に入れることができればくじを引くこと以上に感動を一際だろう。だが如何せん当たるかと言われれば当たるわけがない。筆者もかなりの一番くじヘビーユーザーではあるが、既に200超、様々なくじで挑戦しているが当たった試しがない。そもそも、本当に当たるのだろうかと最近では当選することがないのではないかと疑ってしまうくらい、当たる要素が感じられない。当選を喜ぶ声を聞くたびに、羨ましいと思うこともあるが、大概筆者は欲しい商品を手に入れていることが大半なのでそこまで口惜しいと言うことはないため、まだ上位賞を手に入れられなかったユーザーからすればまだ良いだろう。それでも欲しいと思うユーザーはいるかもしれないが、手に入れようとなればまたさらに別の問題が出てくる。この商品自体、元々の価値が市販のフィギュアの価値とは比べようがないほどに稀少品の中でもまたさらに手に入れることは困難を10は乗り越える必要はあるだろう。何度かダブルチャンスキャンペーンの商品がオークションで・店舗で販売されているのを見たことはあるが、値段があまりに桁違いすぎるのだ。物にもよると書きたいが、それでも最低10万円は軽くすると言う、なんとも庶民泣かせの値段なのだ。10万円あれば、ちょっと最新型の冷蔵庫が現金で買えるレベルであり、いくら稀少中の稀少品ということを差し引いても高すぎる。うん、高すぎるというより、買うのは無理だろうとあきらめた方が早い。むしろそんな大金があれば古い家電製品を買い換えた方が早いはずだ。その方が生活的に納得のいく買い物といえるだろう。だがオタクと呼ばれる人々からすれば、何としても手に入れようと躍起になる人もいるのがまた事実。実際に筆者が見た中では15万円はするそんなフィギュアが買われているのだ、いったい何の仕事すればそんな余裕ができると言うのだと買った人に問いたい。こういってはあれかもしれないが、正直フィギュアなど個人の趣味で楽しむためのものであり、中には嫌悪する人もいる。そんなことに使うくらいならもう少しお金の使い方を改めた方がいい、そんな風に疑問を持つのが普通だろう。しかしそんな普通の常識が通じない世界なのだ。趣味のためならば大金をつぎ込むことも惜しまない、それがオタクと呼ばれる人々なのだ。生活が少し苦しくなったとしても、食費や減らせるものは減らしていって、節約を心がければいいという精神が強いだけなのだ。それは誰でもあることだろう。欲しい服があればそれに対してお金をつぎ込み、足りなくなれば仕事を増やすかなどで買い物に明け暮れる。こういった場合共通している点を挙げるなら、「買い物をすること」で満たされるということだ。欲しい商品があって買い物をするのは普通のことだが、お金を払って商品を買うという行為で欲を満たせる人もいる。このダブルチャンスキャンペーンもフィギュアも、大金をつぎ込むことによって、ほとんどの人が持っていないという稀少品を手に入れられたと言う事実が購入者に充実感をもたらしてくれる。お金は消費するもの、使ってこそようやく価値が出るものだ。使い方に賛否両論あるが、やはりそれも全て個人の利用方法によって決まってくるので、たとえ趣味のために大金を使用しても周りの人がどうこういう権利はほとんどないのだ。補足しておくと、趣味のためならば糸目はつけなくていいという考えを言いたいわけではないと言っておく。何事も限度というものが存在するのは当然のこと、お金を無為に使うことで苦しめてしまう人がいてはそれこそ本末転倒の事態になりかねないため、やはり節度持った行動は必要だ。