東方Project

さて、次にあげるのは『東方Project』シリーズのフィギュアについてだ。東方Projectとは何ぞや、と思う方がいてもおかしくはないだろう。商品としての元となったのは同人サークル『上海アリス幻樂団』のメンバーである『ZUN』氏による作品の名称である。同人作品のキャラクターフィギュアも、市場では大きな人気を得ている。作品内に出てくるキャラのほとんどが商品化しているが、中でも『グリフォンエンタープライズ』では数多くのキャラが立体化して発売されている。この作品は上記のように取り上げた作品とは違い、個人で発表した作品の一つであるため、企業側が製品化する際は事前にサークル側が提示したガイドラインに従い、許可が下りたときに商品開発を行い、発売することができる。個人発表物ということもあり、こちらこそ製品の希少性は他とは違いに跳ね上がり、現在では平均1万5千円での取引が多く見られている。

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『東方Projectという作品』

筆者は以前、東方シリーズ関連商品を多く取扱う某系列店での勤務経験があるが、そのときでも作品事態の魅力がどういったところにあるのかよく分からなかったのが本音である。一ついえることは、登場するキャラクターの魅力という点ではどの同人サークルが出店するオリジナルキャラクターとは比較出来ないような魅力を内包していると移転では至極理解ができた。一人ひとりの外見は、既存のキャラクターを連想させるようなものばかりなのだが、それでも東方Projectという作品は、フィギュアなどの商業メーカーだけではなく、二次創作を主に扱う同人業界では超大手作品として取扱われ、毎年東方Projectの個人創作物のみを扱う同人イベント『博麗神社例大祭』が2004年から現在まで毎年開催されており、年々来場者は増していることなどから、その人気がとどまるどころか年々その規模を拡大し続けているという現在進行形の作品とのこともあって、恐ろしいほどの過熱ぶりであるといえる。ではなぜこうも人気があるのだろうかという点ではあるが、いくつか調べていくに当たって共通した点が見えてきた。『キャラ単体としての個人設定が極めて最低限なものしか設定付けされていない』という点である。例えば、主人公格の一人である『博麗霊夢』というキャラクターに絞ってみると、本当に必要最低限なものしか付けられていなかった。身長について「やや高い」、年齢についても「見たまんまが年齢」、性格についても「単純かつ裏表のない性格」と、少し雑すぎるとも取れない設定だ。これが商業作品として扱われることになれば、間違いなく開発責任者から檄が飛ぶのは目に見える。だがこれが二次創作の、同人作品をしている個人創作者達にとっては非常に取扱い設定と言えるだろう。設定が決定付けされていない、つまり自分達の思うとおりにキャラの操作ができると言うことで、自分の好きなように作品を作れると言う点で受け入れられている点だ。既存作品も多く同人業界では扱われているが、規模の大きさという点では東方Projectの方がダントツと言ってもいい。それも全てこうした『誰もが入り込める設定』という点で多くの同人サークルなどが気軽に同人活動作品として、創作活動をできると言うことがこの作品の存在を大きくしているのが一番の強みであろう。創造主である『上海アリス幻樂団』の『ZUN』氏も、二次創作として扱われることには寛容ということが有名な話であり、それもあいまって今でも作品の二次創作をしようという人が増え続けている。

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『商業としての商品価値』

今や東方Projectは先ほど述べたとおり、同人業界だけでなく、商業作品としても多くの書籍やフィギュアなどの商品が取扱われていると言うのが現状である。ではそういった中でのフィギュアかとなれば、元来のあいまいな設定で作られると言うことで原型師たちも作ると言うことでは、やはり作りやすいキャラクターなのではないだろうか。商業作品ではどうしてもフィギュア単体としての人気の差が出てきてしまうのは、やはり本来あるキャラクターのキービジュアルというものがほとんどの消費者に根付いているためにその元となる絵を参考にして、忠実に再現できているかどうかで購入するに値するかどうか決まってくる。その点、東方Projectに登場するキャラクターに関しては、もちろんキャラのイラストは事前に公開されているものの、人によっては自分から見たらこうだという点がやはり大きいのではないのだろうか。設定として既に付いている格好での再現してフィギュアとして出せば、誰でもそのキャラだと言うことが人目で分かる。そこからさらに購入ということになれば、やはり原型師の腕の見せ所というところだろう。

基本的にフィギュアはデザインする原型師の見せ所ではあるものの、とにかくキャラクターとしての本質的なものが表情から見えるかどうかという点で消費者が常に留意している点である。特に、東方Projectという設定が最低限しか付いていないとなればそれこそデザインの幅も広がることには広がるだろうが、逆にそれがさらに原型師にハードルを上げているという点が大きいのではないだろうか。まとめると、見方が千差万別ということだ。一人が似ていないと言っても、他の誰かがまさしくそっくりだといえば、その人からすれば忠実に再現できているとして購入するきっかけになるかもしれないだろうが、大多数の人間が似ていないと判断してしまうと連鎖反応で似ていないと言う方が強くなってしまうという恐れもある。フィギュアではありがちなことのように見えるが、元となるイラストとそれに付随する性格などの諸設定もフィギュアをデザインする原型師の裁量に任されるということで、ある種フィギュアとしての商品化が難しいと言える。人気があるものの、その誰でも取り入れやすいとしている作品だけに、フィギュアという形でキャラクターを再現することはプロという点では取り組みにくいだろう。